商店街の路地をまがると空港だった。
2001.9/20
銀川の西夏王陵
中国の飛行機の3回目でもあります。
華北部に銀川という街があります。ここに11世紀に西夏王国という国がありました。独自の文字(西夏文字)と高い文化を誇った王国でチンギスハンに滅ぼされるまで約200年間、栄えました。
チンギスカンに滅ぼされるまで、ということですから中国の中心から見れば辺境にあたり、事実、砂漠の真ん中に万里の長城(ほとんど崩れつつあり、それがまたなんともいえず風情がある)が、はるか彼方まで霞んで見える。
万里の長城 ------------------------ 西夏王陵
また王様の墓・西夏王陵も残っている。おわんを伏せたような形をしていて、全体が瑠璃瓦で覆われていたと言う。その瑠璃瓦の破片は「日本人がおみやげに持っていってしまった」とガイドさんは言う。まったく日本人はどこにでも来ている。
この銀川から飛行機で上海まで帰るときのことだ。朝、8時ごろホテルを出て空港に向かった。それほど時間はかからず商店街の路地をまがると、もう空港だった。
普通、空港というと郊外にでてそれらしい緑が広がり、やがてターミナルビルが見え、という感じだが、ここは下駄履き空港というか、ほそい路地を曲がったと思ったら空港だった。
中国は広いので飛行機でしか行けないようなところもあり、こういう身近な空港もあるのか、と感心したものだった。
やがて搭乗手続きも終わり、待つことしばし。空の彼方から爆音が響いてきた。おっ、来たな、と思っていたら、爆音が遠ざかっていくような気がした。うん、着陸のやり直しかな。
しかし、それっきり音はしなくなった。スピーカーから中国語が流れているが早すぎて聞き取れない。べつにゆっくりでもほとんど同じ事だが。
しばらくすると、どうやら霧がでて有視界飛行しかできない飛行場なので、蘭州にいってしまったという。(このホームページは蘭州と名ずけているが、行ったことがない)次の飛行機を待つことになった。
しかし、1時間後だか2時間後だかハッキリしない。小さな空港で狭い待合室をウロウロするばかり。ろくなみやげはないし、あとはカップヌードルだけ。
3時間すぎても何の知らせもない。そろそろ腹も減り、しかたないカップヌードルでも、と思っていると、空港職員が弁当を運んできた。おっ、ありがたい、私には味もまあまあでホッと一息でした。
さらに待つこと2時間余り。ようやく代わりの飛行機が到着した。しかし、これで上海での予定は吹っ飛んでしまった。ま、よくあることですがねー。
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